2010年 09月 18日
22年9月定例市議会 |
暑い夏・民主党代表選
今年の夏は異常に暑い、猛暑の夏となりました。暑いといえば政治の世界も同じ、劇的な政権交代から一年、7月11日に行われた参議院選挙で政権与党の民主党は大敗しました。
その後、鳩山首相の辞任やマニフェストの見直し、そして、政権党の実力者同士が「総理の座」を争う代表選へと国政は大きく揺れ動いています。
その間、日本は急激な円高、株安、さらに緊迫する国際情勢など、取り組むべき難題が山積する形となっています。代表選挙の結果は世論調査の通り、「政治と金」に加え、わずか三カ月の任期しか経験のない菅首相を変えることを否として反小沢で終始しました。
代表選挙の最後を飾る、二人のスピーチは、ともにキング牧師の歴史的な演説を思わせる、「私には夢がある」と呼びかけ、この困難な時期に国政のトップを目指す二人は私たちに夢の大切さを熱く語りかけた内容でした。是非とも、その夢が正夢となるように、政治の実行力に期待したいと思っています。
市政施行40周年と国体の開催
今年、我孫子市は市政施行40周年の節目の年です。昨年、景気悪化のために中止された「手賀沼花火」実施に向けて、我孫子市と柏市、両市が共同で募金を呼びかけ、何と募金は約480万円も集まりました。県内最大規模の1万3500発を盛大に打ち上げた花火大会は天候にも恵まれたこともあり、例年にない、一味違うすばらしい大会となりました。
千葉県では第65回国民体育大会「ゆめ半島千葉国体」が開催されます。9月25日から10月5日まで、全国からトップアスリートが千葉に集います。我孫子市では9月26日~28日、なぎなた競技会が開催されます。全国からの選手や関係者、ファンの皆さんが喜ぶような国体となるよう努めたいと思っています。皆さんのご支援とご協力をお願いします。
いよいよ選挙本番へ!
我孫子市は、来年1月(1/16告示、1/23投開票)に市長選挙、4月には県議会選挙、そして11月には定数が28名から24名と4名減となる我孫子市議会議員選挙など各種選挙が予定されています。自分たちの住むまち、「我孫子」をどんなまちにしていくのか、いきたいのか、市民の皆さんが審判を行う時期がやってきます。懸命なる市民の皆さんには、日頃から政治について一層の関心と監視の目を持って、私たち一人ひとりの思いを市政に県政に反映させて欲しいと願っています。
★9月定例市議会 ★
6月議会は8月30日(月)から9月16日(木)まで、18日間行われました。今議会は市長選挙前、最後の代表質問が行われる9月議会であり、全部で代表・個人質問併せて16名の議員が質問に立ちました。私は3日目、午後に登壇、環境行政、都市行政、交通行政など市民から寄せられた課題を中心に個人質問を行いました。
また、担当している環境生活常任委員会では、第4号議案、「我孫子市ペット霊園設置の許可等に関する条例の制定」では、設置基準のあり方や移動火葬車による行為の制限等、規則の充実など提言を行いました。
その他、所管事項として、
①手賀沼の水質浄化策として手賀沼沿い公衆浴場施設の排水調査について、
②天王台駅南北、ムクドリ糞害対策の強化、我孫子らしい対策の実施、
③安全安心なまちづくりとして防犯行政、移動交番と既設交番の充実、
④商工業の活性化策として我孫子市商工業振興基本条例の制定と具体的な産業活動支援条例の必要性など質問と提言をいたしました。
≪主な争点となった行政課題≫
①議案:「ペット霊園の設置許可に関する条例」県内初、移動火葬車も規制へ!
②議案:9月補正予算のあり方
(地方交付税と臨時財政対策債、要保護・準要保護児童生徒就学援助費)
③請願:「永住外国人への地方参政権付与の法制化に反対する意見書の提出」
『住んでよかった』そして『住んでみたい』と言われる街に
◆印南宏は9月市議会で個人質問に登壇しました。主な質疑内容は次の通りです。◆
9月議会 印南 宏 個人質問 主なポイント
1.新焼却炉を建設する際、デイケア等リハビリに活用できる温水プールの併設を!
2.我孫子市独自の自殺対策制度の確立を!
3.市内33か所ある雨水調整池を有効活用せよ!(篠の越調整池をモデルに)
4.コウノトリやトキが舞う自然環境の整備について!
5.成田線の利便化(成田高速鉄道アクセス線と交差する新駅の建設を!
◆主な個人質問 Q&A(抜粋)◆
■新焼却炉の建設時、温水プールの設置を!
宏:新炉建設が自区内処理となった場合、地域対策の一環として、多目的な温水プールを設置することは、現在の市の財政状況からすると、補助金の活用を含めて最大のチャンスである。超高齢化社会の時代において、必要なデイケア等リハビリに活用できる温水プールの設置を実現してほしい!
環境経済部長:現在、新炉建設にあわせた温水プールの設置は考えていませんが、余熱を利用する付帯施設については、建設計画を策定する段階で、様々な角度から検討していきたい。
■独自の自殺対策制度の確立!
宏:8月末に第一回自殺対策協議会が開催されたが、単に自殺の実態の把握や共有化を行うだけでなく、明確な自殺対策の目標を掲げることが必要である。我孫子市独自の自殺対策制度を構築すべきである!
健康福祉部長:平成21年度市内で37人が自殺しており、傾向として女性より男性が多く、年代別では中高年が多くなっている。自殺対策協議会は医療機関や福祉関係者、警察など14名で構成された組織である。自治体として必要な情報を入手して、国や県と十分な連携を図るとともに、協議会の各委員からも自殺に関する様々な情報を提供していただき、我孫子市の自殺対策を総合的に取り組んでいきたい。
■雨水調整池の有効活用策!
宏:市が管理する調整池は33か所存在するが、「篠の越調整池」をモデルにケースに我孫子市の財産である調整池を、より市民に親しみやすい親水性あふれる調整池に再整備を図ってほしい!
建設部長:篠の越調整池は自然を活かした調整池であり、布佐市民の森に隣接し、周囲は多くの自然が残存した水鳥の休息場所となっている。このようなことから、多目的活用に際しては、安全性を確保した上で、より親水性を高めるため、野鳥観察できる施設やフェンスの改修を検討していきたい。
■コウノトリやトキが舞う自然環境の整備について!
宏:今回、我孫子市は「コウノトリ・トキの舞う関東自治体フォーラム」へ加入したが、過去、平成19年にコウノトリ放鳥事業を凍結した経緯があるが凍結を解除すると理解してよいのか、また、今後の対応として具体的にどのように取り組んで行こうとしているのか。
環境経済部長:我孫子市が独自で行うコウノトリの放鳥事業については、ご指摘のとおり平成19年度に凍結とした。この方針は現在も変わっていない。具体的な行動として、まずは野生復帰に向けた情報の共有、意見交換を予定している。可能な範囲で協力していきたい。
■成田高速鉄道アクセス線と交差する新駅の建設を!
宏:今年、7月に誕生した高速鉄道アクセス線、成田湯川駅にJR成田線が接続できる新駅が必要である。この新駅で乗り換えることができると、成田線から乗り継ぎの改善が図られ、利用者の増につながることや下総松崎と成田間に中間の駅ができることにより、すれ違いができる施設となり、一時間当たりの運行本数を増やすことが可能となる。再度、新駅の必要性を強く要望していくべきである。
市長: 成田湯川駅と乗り換え可能な新駅の設置について、本年7月に成田線活性化推進協議会や千葉県JR線複線化等期成同盟の重点項目としてJR東日本に要望している。新駅設置は、成田線沿線はもとより千葉県北西部や埼玉県、茨城県からの成田空港へアクセスが改善され、広域的な交通ネットワークの観点から望ましいと考える。また、成田線の利便性向上や沿線の活性化につながると考えているので、今後も成田湯川駅と乗り換え可能に新駅について、JR東日本に働きかけていきたい。
宏はこう考える!
☛ムクドリ対策 鳥の糞害について☚
約6年位前から、毎年、9月議会になると、「ムクドリの糞害」について対策を望む多くの意見が議会で交わされ、私のもとにも、対策を望む市民の皆さんから、早く何とかしてほしい、との切実な声が届いています。
今日まで、駅ロータリー周辺の樹木の一部伐採や網掛けの実施など、試行錯誤を繰り返し、様々な対策を講じてきましたが、ムクドリが来なくなる決定的な方法が未だ見つかっていません。
そんな中で、我孫子市はムクドリの現況を把握し、適切に対処するために平成19年度から天王台駅周辺のムクドリ調査を定期的に実施しています。その結果、昨年度のピーク時は天王台南口、3200羽、北口4900羽、何と南北で約8000羽のねぐらとなっていました。現在、市では我孫子野鳥を守る会、鳥の博物館友の会、学芸員、市民スタッフの皆さんとも協力してムクドリの情報収集、対策を鋭意検討しています。
私は、鳥と共存するまち、我孫子として、この問題をどのように、鳥と人間が、共存・共生して解決できるのか、大きな試金石となるものと思っています。その為には、収集している各種情報をもとに都市鳥の専門家の意見、研究を踏まえて、最善の対策を実施して行くことが必要です。
その際、注意することは、ムクドリは「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」により、原則、捕獲・駆除が禁止されています。しかも、都市の鳥は一度、追い払っても、違う場所に移ったり、また、戻ってきたり、下手に追い払うと一年中の住処として定住することもあるなど大変に難しい鳥の習性をもっています。
そこで追い払うという発想を変えて、誘導するという「我孫子らしい」対策を実施できないか、是非、考えてほしいのです。具体的には、ある程度、ムクドリと共存する覚悟を我孫子市が持って対策を練るということです。鳥も生きていくという本能を持っています。ねぐらについて、「この場所は仕方がないという場」を自治体として、ムクドリに提供することを考えなければならないと思っています。
ムクドリの都市化の問題は我孫子市だけの問題ではありません。そこで、常磐線沿線都市を中心に自治体同士互いに連携して、それこそ、「コウノトリやトキが舞う関東自治体フォーラム」ではありませんが、我孫子市鳥の博物館、山科鳥類研究所の専門家のお力をいただいて、都市の鳥、ムクドリと共存・共生するフォーラムを我孫子市が提唱して抜本的な対策を構築していただきたいと思っています。
宏と語る小さな小さな
★ティーパーティーのご案内★
9月議会報告と「これで良いのか、我孫子市は」の視点で、意見交換をする和やかなティーパーティーです。どうぞ、みなさま奮ってのご参加をお待ちしています。
◆日 時:平成22年10月23日(土)
午後6時~7時30分位
◆場 所:布佐南近隣センター(和室)
◆その他:事前予約等不要・参加費無料です。
(どうぞお気軽にご参加ください!!)
今年の夏は異常に暑い、猛暑の夏となりました。暑いといえば政治の世界も同じ、劇的な政権交代から一年、7月11日に行われた参議院選挙で政権与党の民主党は大敗しました。
その後、鳩山首相の辞任やマニフェストの見直し、そして、政権党の実力者同士が「総理の座」を争う代表選へと国政は大きく揺れ動いています。
その間、日本は急激な円高、株安、さらに緊迫する国際情勢など、取り組むべき難題が山積する形となっています。代表選挙の結果は世論調査の通り、「政治と金」に加え、わずか三カ月の任期しか経験のない菅首相を変えることを否として反小沢で終始しました。
代表選挙の最後を飾る、二人のスピーチは、ともにキング牧師の歴史的な演説を思わせる、「私には夢がある」と呼びかけ、この困難な時期に国政のトップを目指す二人は私たちに夢の大切さを熱く語りかけた内容でした。是非とも、その夢が正夢となるように、政治の実行力に期待したいと思っています。
市政施行40周年と国体の開催
今年、我孫子市は市政施行40周年の節目の年です。昨年、景気悪化のために中止された「手賀沼花火」実施に向けて、我孫子市と柏市、両市が共同で募金を呼びかけ、何と募金は約480万円も集まりました。県内最大規模の1万3500発を盛大に打ち上げた花火大会は天候にも恵まれたこともあり、例年にない、一味違うすばらしい大会となりました。
千葉県では第65回国民体育大会「ゆめ半島千葉国体」が開催されます。9月25日から10月5日まで、全国からトップアスリートが千葉に集います。我孫子市では9月26日~28日、なぎなた競技会が開催されます。全国からの選手や関係者、ファンの皆さんが喜ぶような国体となるよう努めたいと思っています。皆さんのご支援とご協力をお願いします。
いよいよ選挙本番へ!
我孫子市は、来年1月(1/16告示、1/23投開票)に市長選挙、4月には県議会選挙、そして11月には定数が28名から24名と4名減となる我孫子市議会議員選挙など各種選挙が予定されています。自分たちの住むまち、「我孫子」をどんなまちにしていくのか、いきたいのか、市民の皆さんが審判を行う時期がやってきます。懸命なる市民の皆さんには、日頃から政治について一層の関心と監視の目を持って、私たち一人ひとりの思いを市政に県政に反映させて欲しいと願っています。
★9月定例市議会 ★
6月議会は8月30日(月)から9月16日(木)まで、18日間行われました。今議会は市長選挙前、最後の代表質問が行われる9月議会であり、全部で代表・個人質問併せて16名の議員が質問に立ちました。私は3日目、午後に登壇、環境行政、都市行政、交通行政など市民から寄せられた課題を中心に個人質問を行いました。
また、担当している環境生活常任委員会では、第4号議案、「我孫子市ペット霊園設置の許可等に関する条例の制定」では、設置基準のあり方や移動火葬車による行為の制限等、規則の充実など提言を行いました。
その他、所管事項として、
①手賀沼の水質浄化策として手賀沼沿い公衆浴場施設の排水調査について、
②天王台駅南北、ムクドリ糞害対策の強化、我孫子らしい対策の実施、
③安全安心なまちづくりとして防犯行政、移動交番と既設交番の充実、
④商工業の活性化策として我孫子市商工業振興基本条例の制定と具体的な産業活動支援条例の必要性など質問と提言をいたしました。
≪主な争点となった行政課題≫
①議案:「ペット霊園の設置許可に関する条例」県内初、移動火葬車も規制へ!
②議案:9月補正予算のあり方
(地方交付税と臨時財政対策債、要保護・準要保護児童生徒就学援助費)
③請願:「永住外国人への地方参政権付与の法制化に反対する意見書の提出」
『住んでよかった』そして『住んでみたい』と言われる街に
◆印南宏は9月市議会で個人質問に登壇しました。主な質疑内容は次の通りです。◆
9月議会 印南 宏 個人質問 主なポイント
1.新焼却炉を建設する際、デイケア等リハビリに活用できる温水プールの併設を!
2.我孫子市独自の自殺対策制度の確立を!
3.市内33か所ある雨水調整池を有効活用せよ!(篠の越調整池をモデルに)
4.コウノトリやトキが舞う自然環境の整備について!
5.成田線の利便化(成田高速鉄道アクセス線と交差する新駅の建設を!
◆主な個人質問 Q&A(抜粋)◆
■新焼却炉の建設時、温水プールの設置を!
宏:新炉建設が自区内処理となった場合、地域対策の一環として、多目的な温水プールを設置することは、現在の市の財政状況からすると、補助金の活用を含めて最大のチャンスである。超高齢化社会の時代において、必要なデイケア等リハビリに活用できる温水プールの設置を実現してほしい!
環境経済部長:現在、新炉建設にあわせた温水プールの設置は考えていませんが、余熱を利用する付帯施設については、建設計画を策定する段階で、様々な角度から検討していきたい。
■独自の自殺対策制度の確立!
宏:8月末に第一回自殺対策協議会が開催されたが、単に自殺の実態の把握や共有化を行うだけでなく、明確な自殺対策の目標を掲げることが必要である。我孫子市独自の自殺対策制度を構築すべきである!
健康福祉部長:平成21年度市内で37人が自殺しており、傾向として女性より男性が多く、年代別では中高年が多くなっている。自殺対策協議会は医療機関や福祉関係者、警察など14名で構成された組織である。自治体として必要な情報を入手して、国や県と十分な連携を図るとともに、協議会の各委員からも自殺に関する様々な情報を提供していただき、我孫子市の自殺対策を総合的に取り組んでいきたい。
■雨水調整池の有効活用策!
宏:市が管理する調整池は33か所存在するが、「篠の越調整池」をモデルにケースに我孫子市の財産である調整池を、より市民に親しみやすい親水性あふれる調整池に再整備を図ってほしい!
建設部長:篠の越調整池は自然を活かした調整池であり、布佐市民の森に隣接し、周囲は多くの自然が残存した水鳥の休息場所となっている。このようなことから、多目的活用に際しては、安全性を確保した上で、より親水性を高めるため、野鳥観察できる施設やフェンスの改修を検討していきたい。
■コウノトリやトキが舞う自然環境の整備について!
宏:今回、我孫子市は「コウノトリ・トキの舞う関東自治体フォーラム」へ加入したが、過去、平成19年にコウノトリ放鳥事業を凍結した経緯があるが凍結を解除すると理解してよいのか、また、今後の対応として具体的にどのように取り組んで行こうとしているのか。
環境経済部長:我孫子市が独自で行うコウノトリの放鳥事業については、ご指摘のとおり平成19年度に凍結とした。この方針は現在も変わっていない。具体的な行動として、まずは野生復帰に向けた情報の共有、意見交換を予定している。可能な範囲で協力していきたい。
■成田高速鉄道アクセス線と交差する新駅の建設を!
宏:今年、7月に誕生した高速鉄道アクセス線、成田湯川駅にJR成田線が接続できる新駅が必要である。この新駅で乗り換えることができると、成田線から乗り継ぎの改善が図られ、利用者の増につながることや下総松崎と成田間に中間の駅ができることにより、すれ違いができる施設となり、一時間当たりの運行本数を増やすことが可能となる。再度、新駅の必要性を強く要望していくべきである。
市長: 成田湯川駅と乗り換え可能な新駅の設置について、本年7月に成田線活性化推進協議会や千葉県JR線複線化等期成同盟の重点項目としてJR東日本に要望している。新駅設置は、成田線沿線はもとより千葉県北西部や埼玉県、茨城県からの成田空港へアクセスが改善され、広域的な交通ネットワークの観点から望ましいと考える。また、成田線の利便性向上や沿線の活性化につながると考えているので、今後も成田湯川駅と乗り換え可能に新駅について、JR東日本に働きかけていきたい。
宏はこう考える!
☛ムクドリ対策 鳥の糞害について☚
約6年位前から、毎年、9月議会になると、「ムクドリの糞害」について対策を望む多くの意見が議会で交わされ、私のもとにも、対策を望む市民の皆さんから、早く何とかしてほしい、との切実な声が届いています。
今日まで、駅ロータリー周辺の樹木の一部伐採や網掛けの実施など、試行錯誤を繰り返し、様々な対策を講じてきましたが、ムクドリが来なくなる決定的な方法が未だ見つかっていません。
そんな中で、我孫子市はムクドリの現況を把握し、適切に対処するために平成19年度から天王台駅周辺のムクドリ調査を定期的に実施しています。その結果、昨年度のピーク時は天王台南口、3200羽、北口4900羽、何と南北で約8000羽のねぐらとなっていました。現在、市では我孫子野鳥を守る会、鳥の博物館友の会、学芸員、市民スタッフの皆さんとも協力してムクドリの情報収集、対策を鋭意検討しています。
私は、鳥と共存するまち、我孫子として、この問題をどのように、鳥と人間が、共存・共生して解決できるのか、大きな試金石となるものと思っています。その為には、収集している各種情報をもとに都市鳥の専門家の意見、研究を踏まえて、最善の対策を実施して行くことが必要です。
その際、注意することは、ムクドリは「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」により、原則、捕獲・駆除が禁止されています。しかも、都市の鳥は一度、追い払っても、違う場所に移ったり、また、戻ってきたり、下手に追い払うと一年中の住処として定住することもあるなど大変に難しい鳥の習性をもっています。
そこで追い払うという発想を変えて、誘導するという「我孫子らしい」対策を実施できないか、是非、考えてほしいのです。具体的には、ある程度、ムクドリと共存する覚悟を我孫子市が持って対策を練るということです。鳥も生きていくという本能を持っています。ねぐらについて、「この場所は仕方がないという場」を自治体として、ムクドリに提供することを考えなければならないと思っています。
ムクドリの都市化の問題は我孫子市だけの問題ではありません。そこで、常磐線沿線都市を中心に自治体同士互いに連携して、それこそ、「コウノトリやトキが舞う関東自治体フォーラム」ではありませんが、我孫子市鳥の博物館、山科鳥類研究所の専門家のお力をいただいて、都市の鳥、ムクドリと共存・共生するフォーラムを我孫子市が提唱して抜本的な対策を構築していただきたいと思っています。
宏と語る小さな小さな
★ティーパーティーのご案内★
9月議会報告と「これで良いのか、我孫子市は」の視点で、意見交換をする和やかなティーパーティーです。どうぞ、みなさま奮ってのご参加をお待ちしています。
◆日 時:平成22年10月23日(土)
午後6時~7時30分位
◆場 所:布佐南近隣センター(和室)
◆その他:事前予約等不要・参加費無料です。
(どうぞお気軽にご参加ください!!)
by abiko-21
| 2010-09-18 15:16
| 印南宏